メディア表現 VI 14.AIの現状
目次
これまでのおさらい
他の授業で扱えていないデジタルツールについていろいろ紹介してきました。
ノーコードツールはコーディング(文字によるプログラミング)をしてはいないのだけど、難しかったかな?
本日の内容
AIがオリエンテーションの時に話したのと3ヶ月くらい経っていろいろ状況が変わってきています。 それについて、キャッチアップしていきましょう。
初回で触れたAI
- AI歴史
- ChatGPT
- LLM
- Edge(BingAI=GPT4)
- 画像生成AI
- プロンプトエンジニアリング
Google Gemini
ChatGPTを遥かに超えるか?という 衝撃が走る動画が12/7に発表されました。
が、その後
なんかおかしくない?
という意見があり、検証動画が出ています。この検証動画の方も見てみましょう。
とはいえ…
この動画は編集がかかっていたものだったとしても、 今後のAIの進化の方向は示してくれたと思います。
画像生成AIの進化止まらない
にRealtime Canvasという機能が出てきました。(昨日の夜?) ちょっとみてみましょう。
動画生成AIも進化とまらない
ちょっと追っかけられていませんが、
- Animate Anyone
- DreaMoving
- MagicAnimate
- Pika
等、動画生成AIもおかしくなってます
フェイクニュース
生成系AIが発展すると、それに伴い動画のフェイクニュースも増えることを意味します。 これは、本当に気をつけるしかないですね。
明らかにフェイクニュースとわかる内容なら良いのですが、 ほとんど事実の中にフェイクニュースを混ぜられると判断するのは困難となります。
ChatGPT
自然言語を理解するとはいっても、適切に指示を与えないと期待する返答が返ってきません。 これに関する方法を「プロンプトエンジニアリング」と言って、現在方法も進化中です。
- ChatGPT チートシート
などのキーワードで検索をすると様々な方法が出てきます。
今日は、
に沿って幾つか試してみましょう。
基本
ChatGPT、特に3.5だとサーバの状態により反応速度は変わります。 止まってしまった場合には
- 「続き」
とすることで、続けてくれることが広く知られています
コンサルティングしてもらう系
プロンプトを考えるプロンプト
ChatGPTを利用するには、先ほど言ったようにプロンプトを適切?に指定しなくてはいけませんが、そのプロンプトをChatGPTに考えてもらう、というずるい手があります。
- 先ほどのリンク先の「プロンプト考えるプロンプト」を貼り付ける
あなたは私のプロンプトクリエイターです。あなたのゴールは、私のニーズに合った最高のプロンプトを作るのをサポートすることです。そのプロンプトは、あなた、ChatGPTが使用することになります。
次のようなプロセスを踏んでください。
1.あなたの最初の応答は、プロンプトが何のためのものか、プロンプトの目的を質問してください。私の答えを受け、以下ステップの通り、継続的に反復してプロンプトを改善してください。
2.
a)改訂版プロンプト(書き直したプロンプトを提供する。明確で簡潔で、あなたが理解しやすいものでなければならない)、
b)提案(プロンプトを改善するためにプロンプトに含めるべき詳細について提案する)、
c)質問(プロンプトを改善するために私が必要とする追加情報に関して関連質問をする)。
3.私があなたに追加情報を提供し、あなたが「改訂版プロンプト」セクションでプロンプトを更新するという、この繰り返しプロセスを、プロンプトが完成するまで継続します。
- プロンプトの目的を伝える
- 提案に基づき質問が提示されるので、それに答えていく
- 満足いくまで繰り返す
- 改訂版プロンプトが完成したら、それをChatGPTに考えてもらう
プロンプトを考えるプロンプト
ChatGPT自身が、プロンプトに不明な時があれば質問するように1文をつけて、質問する
- 質問のプロンプトを記載し
- 最後に「プロンプトを考えるプロンプト2」を貼り付ける
このタスクで最高の結果を出すために追加で必要な情報があれば質問をしてください
- 質問が来れば答える
ポイント
質問を意図的に促すことによって、より生成系AIの能力を引き出すことができます。
情報管理系
グラフや表にまとめることもできますが…ChatGPTが何言ってるかわからないとうまく使えません(4.0はできそうだけど)
マインドマップを作ってもらう
- お題を決める
- 以下の形でプロンプトを投げる
〇〇〇〇をマインドマップにまとめて、PlantUMLで出力してください
とはいえ、なんか吐き出しそうですが、PlantUMLってなんでしょうね? これ知らないと、せっかく出力されてもダメそうです。
ちょっとググってみて、マインドマップを表現できるでしょうか
いくつかあると思いますが、
- 「PlantUML webサービス」とググることで
- plantUML(Web版) が出てきたので、そこのリンクの
- https://www.plantuml.com/plantuml/uml/SyfFKj2rKt3CoKnELR1Io4ZDoSa70000
を使ってみましょう。
その他について
- PlantUML
- http://quickchart.io
- Markdown
等、ある程度コンピュータに詳しくないと、便利に利用できませんね。 今日の一つのテーマなんですが
生成系AIは勝手に色々やってくれる
は正しいんですが
あくまでも生成系AIはなんでも答えてくれるアシスタントのようなものであり、指示の仕方によって、有効な情報を出してくれることもあるけど、使えない情報を出すこともある
ということになり、
生成系AIを利用する人間がある程度賢くないとAIもサポートできない
が現状だと思います。
シナリオ作成
生成系AIは、アイディアを考えることを手伝うのにかなり有効だと思います。
この物語についてSave The Catの形式におけるビートとその物語の出来事を表にしてください。
この参考プロンプトを元に、映画の脚本のシナリオアイディアを考えてみましょう。
ちなみに、
「Save The Catの形式におけるビート」
の意味がわからないと、このプロンプトの意味もわかりませんね。
まとめ
現在のところ、生成系AIは
- 便利に様々なタスクをこなしてくれたり
- アイディアを出してくれたり
できるようになっていますが、指示出しをする人間によってその性能が変わります。
積極的に生成系AIを使っていくことは必須となる世の中になるはずですが、
あなたたちの能力も高めていかないといけない
ということは変わらないことを知っておきましょう。
来週は、
- まとめ
- レポート課題発表
としたいと思います。