メディア表現 VI 8. GoogleツールII
目次
本日の内容
- 【第8回】Googleツール II Googleが提供する様々な管理ツールについて学修する。
前回のおさらい
- Googleをはじめ、Microsoft, Apple等が生産性を上げるためのツールをリリースしている
- Chromeブラウザ・Chrome機能拡張・Chrome互換ブラウザ
- メールアプリケーション・Webメール
- オフィススイート
- クラウドストレージ(Google Drive, OneDrive, iCloud)
- クラウドストレージで利用できるアプリ
- Google Fonts, Google Trendなどなど
今日のシラバス
Googleが提供する様々な管理ツールについて学修する。
これは、何を意味するかというと、
Webマーケティング用のツール
ということになります。
「デジタルマーケティング」の授業とも多少連動するかと思います。
Webマーケティング
Webマーケティングとは
WebマーケティングとはユーザーをWebサイトに集客し、商品やサービスの購入につなげるためのマーケティング活動です。 デジタルマーケティングの一部であり、Webサイトに特化したマーケティング活動のことを指します。
具体的にはWebサイト運営や広告、SEO対策、オウンドメディアの運営、メールマーケティング等の活動が挙げられます。
求められる人材
皆さんはまだ学生だからピンとこないかもしれませんが、
- Web制作
- 動画制作
をしただけでは広告としては不十分です。
その先には、どのくらいの人にリーチできたか、どれが効果的な広告媒体だったか、など分析をし、逆にこれを制作サイドにフィードバックすることも非常に大事になってきます。
YouTuberの普及により、Web制作・動画制作とも制作者が非常に増えたことは確かですが、このマーケティングの観点から物事を考えられる人は非常に少ないです。 人によってはWebマーケティングという方向から就活に取り組んでみても良いのではないでしょうか。
YouTube アナリティクス
動画を投稿したことのある人は、YouTube Studioというところにアクセスが可能となります。 そこに、アナリティクスという項目があります。
自身のチャンネルに投稿した動画やチャンネル全体の再生回数や視聴者数、どんなユーザーが動画を見ているのかといったデータを分析できるツールです。
自分がスクリーンキャストを公開しているアカウントで見てみましょう。
チャンネル全体の分析
概要
- 視聴回数
- 総再生時間
- チャンネル登録者数
- 人気の動画
- リアルタイム分析(直近48時間以内、1時間以内のパフォーマンス) など
コンテンツ
- 視聴回数
- 高評価数
- チャンネル登録者数
- インプレッションと総再生時間の関係
- 視聴者が投稿動画を見つけた方法 など
視聴者
- 視聴者がYouTubeにアクセスしている時間帯
- 視聴者の増加につながっている動画
- チャンネル登録者のベル通知設定状況
- チャンネル登録者の総再生時間
- 視聴者が見ている他のチャンネル、他の動画 など
リサーチ
- YouTube全体での検索
- チャンネル視聴者による検索
各動画の分析
各動画ごとにもっと細かく分析することも可能です。
YouTube分析
自分のチャンネルは限定公開のため、あまり分析に向かないのですが、以下のポイントが収益化を考える人にとっては非常に大事になります。
- インプレッション数:おすすめとしてサムネイルが表示された回数
- クリック率:動画のサムネイルがクリックされた回数
- 視聴者維持率:動画をどこまで再生したか
- 視聴者属性:年齢や性別
- 時間帯:アクセスした時間帯
- トラフィックソース:流入した経路
再生回数を伸ばしたい人、収益化を目指す人にとって、これらの情報が非常に大事だということは理解いただけますか? YouTuberは日々、これらのデータをみながら、制作のヒントにしています。
SNSマーケティング(Twitterアナリティクス)
YouTubeにあるのなら、Twitterにもありそうですね。 フォロワーが増えたり、リツイート(リポスト)の回数が増えれば、より多くの人に対して発信できることを意味します。
詳しくは説明しませんが、
にてYouTube同様に分析が可能となります。
OGP
X,LINE,Teams等のSNSにURLリンクを貼り付けると自動的に
- タイトル
- 画像
等が表示されますね。この仕組みを
OGP (Open Graph Protocol)
と呼びます。 設定するにはheadタグ内に
<meta property="og:title" content="(タイトル)">
<meta property="og:description" content="(紹介文)">
<meta property="og:url" content="(コンテンツのURL)">
<meta property="og:image" content="(イメージ画像のURL)">
<meta property="og:type" content="(ページの種類)">
<meta property="og:site_name" content="(ページが所属するサイトの名前)">
を埋め込みます。が、CMSでは自動的に埋め込まれることが多いです。 SNSマーケティングには必須となります。
Webマーケティング
YouTube・SNS分析はイメージしやすかったと思います。 サービスを提供しているYouTube, Xが分析ツールを準備してくれていましたね。
似たようなことをするのに、ホームページではツールを埋め込まなくてはいけません。
Google Analytics
Googleさんが「Google Analytics」というサービスを提供しています。 今日は、これを触ってみましょう。
やってみよう
- Google Siteでサイトを立ち上げ
- Google Analyticsで分析できるように設定
Googleサイトでページを作ろう
- Googleサイトに飛ぶ
- 「テンプレートギャラリー」をクリック
- 「仕事」-「イベント」を選択
- 「イベント名」を適当に設定
- 「公開」をクリックして、ウェブアドレスのところに適当に名前をつけて公開しましょう
- テストなので、「一般公開の検索エンジンに自分のサイトを表示しないようリクエストする」にチェックを入れましょう。
右上の設定ページからアナリティクスでGA4を利用できるようにしたいのですが、まだ入力するパラメータを持っていませんので、 GA4の設定をやっていきましょう。Googleサイトは閉じないでおきましょう。
Google Analyticsでの設定
- Google Analyticsに飛ぶ
- 「管理」から「プロパティを作成」
- プロパティ名を「GA4_test」等にして、タイムゾーンを「日本」, 通過を「日本円(¥)」と設定しましょう。
- 「ビジネスの詳細」は適当に設定
- 「ビジネスの目標を選択する」はどれかにチェックなので、「ユーザー行動の調査」にチェック入れてみましょう。
- 「データ収集を開始する」でWeb
- ウェブサイトのURLで公開したページのURL, ストリーム名を「GA4_test」等としましょう。
Googleサイトでのアナリティクス設定
- 「測定ID」をコピー
- Googleサイトの編集ページで右上の設定(歯車アイコン)でアナリティクス
- コピーしたIDをペースト
- 「アナリティクスを有効にする」をON
- 設定を閉じる
これで、とりあえずの設定は終わりました。
- シークレットウィンドウ
- 別のブラウザ
- スマホ
等からアクセスして、Googleアナリティクスの「リアルタイム」にしてリロードすると、アクセス状況が反映されます。(割とすぐに反映されると思う)
コンバージョン設定…
本当はこれも試したいのだけど…内部エラーでうまく設定できなかったので今回はやめておきます。
- イベント
- コンバージョン
等を設定することによって、様々なデータを取得することができます。
まとめ
インターネットがなかった時代には
- 新聞広告
- 雑誌広告
- 交通広告
- TVCM
等が広告媒体だった訳ですが、どのくらい効果があったのかを定量的に測ることはできませんでした。
インターネットが利用できるようになり、あらゆることを計測することが可能になりました。
これにより、
- どこへ広告を出稿すべきか
- どこを変更した方がより良いか
などが可視化されたことになります。
数値で効果が測定できることは素晴らしいことでもある一方、
効果的かそうでないか
がすぐに把握できる世の中となりました。そんな中でうまく生きていきましょう。
この辺詳しく知りたい人は、しっかりと「デジタルマーケティング」を受講しましょう。