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メディア表現V 14. コンポジット・動画編集

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目次


コンポジット・動画編集

今日は明示的な課題はありません。

そんなことをメインに伝えられたらと思います。

余った時間は、最終課題に取り組みましょう。

3Dによるレンダリング

当たり前のことを言いますが、 3Dでは仮想空間上にモデルや照明を配置し、カメラを配置し、シミュレーションしてレンダリングをします。 今後、シミュレーションの精度が上がっていけばどんどんリアルになっていきますが、シミュレーションしていないことまでは計算できません。 その結果、3Dっぽさ、リアルでない感じが残ってしまいます。

リアルさって何?

表現として「リアル」なものが良いとは限りません。「セルルック」のような方向ももちろんあります。

ただ、現状、仮に「リアルさ」を追求するとすれば、3Dによるレンダリングだけでは不十分なことも多くなります。

そのような時に、コンポジット=合成の技術を利用して、よりクオリティの高い表現が可能となります。

コンポジットソフトの他の利用方法

もちろん、コンポジットソフトを使って

などさまざまなことができます

コンポジット用のソフト

皆さんは、AdobeのAfterEffectsによって合成について学んできました。が、他にもたくさんあります。

全て無料版も存在してます。(Natronはオープンソース)

そして、Blenderにもコンポジットの機能が搭載されています。

レイヤーベースとノードベース(一般論)

レイヤーベース

これまで、Photoshop, Illustrator, Premiere, AfterEffectsとレイヤーという概念を用いてきました。

簡単にいうと

レイヤー:画像を重ねて合成する方法。

となります。もちろん、マスクしたり重ね方を乗算・スクリーンなど変えることができましたね。

ノードベース

ノード(節)を繋いで合成する方法でさまざまなソフトで利用されてきています。 シェーダーエディタ・ジオメトリーノードでも利用されていましたね。

ノード:ノードを繋ぎ合わせて合成する方法

となります。レイヤーでは上下関係が明確にあり、複雑なことをするには異なるシーケンス・コンポジションを組み合わせる必要がありましたが、ノードでは線を繋ぐだけで自由に合成することが可能になります。

合成だけでなく、カラーグレーディングやプログラミングなど様々な分野でノードベースが普及し始めています。

レイヤーベースとノードベースの比較

Fusionの例ですがみてみましょう。 レイヤーベースvsノードベース | Adobe After EffectsとFusionの違い、共通点からノードの概念を学ぶ l フュージョン入門{target=”_blank”}

レンダーパス

これまで、レンダリングに関してはファイル形式を指定してファイル出力する方法しか教えてきませんでした。

レンダリング時には最終出力画像だけでなく

といった情報を画像として出力する機能があります。これをレンダーパスと言い、コンポジット時にさまざまな調整を加えられるようになります。

画像ファイルについて

合成する時には、一度Blenderからレンダリングする必要があります。 劣化を避けるために、連番形式と呼ばれる静止画のファイル名に1フレームずつ書き出す方法がとられます。

ファイル名0000.jpg ファイル名0001.jpg

のような形式になります。

OpenEXR

Blender内で作業を完結する時にも、他のソフトと連携する時にもOpenEXRというフォーマットについて知っておくことが重要です。

特にOpenEXR MultiLayerフォーマットが重要となります。

合成する時に必要な情報を分けて保存することができます。

等分けることで後での合成が楽になります。

レンダリングをし直さなくても、合成のタイミングで加減をコントロールできることもメリットです。

Blender -> Photoshopの例をみてみましょう。 Exr-IO Blender Photoshop Compositing Tutorial{target=”_blank”}

BlenderでのOpenEXRを利用したコンポジット

Multilayer EXR sequences in Blender: Exporting and Compositing tip{target=”_blank”}

Blenderのコンポジットでできること

Cyclesを利用する人は、ノイズに悩まされることがあります。 このステップは覚えておく必要があるでしょう。

Blender Tutorial: Compositing Techniques{target=”_blank”}

動画編集

Premiere使えば良いので、積極的にBlenderで動画編集をする意味はないと思いますが、一応編集できるので紹介しておきます。

参考リンク