メディア表現 VI 7. モダンExcel Part2
目次
本日の内容
- 【第6回】モダンExcelII を用いた分析・可視化について学修する。
4回目に特別講師の方の話が入っているため、1つずれています。
前回のおさらい
- Officeのバージョンについて
- ピボットテーブル(クロス集計)
- テーブル
- スピル
今日はいよいよモダンExcelに入っていきましょう。
モダンExcel
- Power Query(パワークエリー)
- Power Pivot(パワーピボット)
の二つの重要な機能があると説明しました。
それぞれについて順に(関連することも含めて)やってみましょう。
なお、win/macで機能の差があり、winの方が開発が進んでいるようですが、macに合わせてやっていこうと思います(後でごめんなさいします。)
MacとWin版のExcelの差
もう少しで本当の機能までアップデートされそうです。現在実装されている範囲で行っていきましょう。
本の紹介
データの取得
ETL
ETLという考え方があります。
- Extract 抽出する
- Transform 変換する
- Load 読み込む
モダンExcelにてこのETLを担うのがパワークエリとなります。
データの読み込みについて
ファイルメニューのインポートから
CSV,HTML,Textファイルを選ぶことができます。
データTABのデータファイル指定(PowerQuery)
Excelブック、テキスト・CSVが選択できます。
データTABの画像からのデータ
気づいたら画像認識できるようになっています。
試しておきましょう。 https://tsutawarudesign.com/miyasuku1.html を写真にしたこのファイルを使いましょう。
- 画像をデスクトップにドラッグして保存
- 挿入するセルを選択
- データTAB - 画像からのデータ
- ファイルから画像…
- 解析させる
- ピンクのところが間違えか怪しいと思ったところなのでそこを手で修正(または同意する)
- 挿入
これって、写真の撮り方によっては非常に有効ですね。覚えておきましょう。
PowerQueryを使ってCSVを取り込んでみよう
- https://www.data.jma.go.jp/risk/obsdl/index.php
- 地点を選ぶ:東京の東京、練馬
- 項目を選ぶ:日別値
- 気温:日平均気温
- 降水:降水量の日合計
- 日照/日射:日照時間
- 風:日平均風速,日最大風速(風向)
- 期間を選ぶ:最近1年
- 表示オプションを選ぶ:まま
としてCSVファイルをダウンロード
なお、Excel,CSVファイルの位置関係が重要ですので
- 今日の作業ファイルを作成
- Excel,CSVファイルともその中に移動
- Excelファイルを開く
としてから先に行きましょう。
- データタブの「データファイルの指定(PowerQuery)」
- テキスト/CSV
- 参照でdata.csvを選択してデータ取り出し
- 次へ
- 文字化けしているので「932:日本語(シフトJIS)」
- 読み込む
- シートが新しく作成されて、テーブルとして作成される。
ん?インポートと何が違う?と思いますよね?
それでは、実験してみましょう。
- data.csvをテキストエディットで開く
- 日付の入っている1行消す
- Excelに戻って、テーブルが作成されている状態で、すべて更新
これは何を意味するのでしょうか?
- 外部データの場所を保持している
- 読み込みの条件を保持している
- データが変更されると、即時反映することができる。
例えば、毎日売上表が各店舗からExcel等でくるとします。
フォーマットが一緒です。
「すべて更新」とするだけで、表を取り込むことができ、さらには、そのデータを利用した以降の処理に反映することが可能、ということになります。
一方、次を試してみましょう。
- Column3(C列)を削除
- すべて更新
元に戻ってしまいますね。 これでは、読み込んだ整理をした場合、毎回整理し直さなくてはいけないことを意味します。
悲しいお知らせ
シラバス作成時に先走りすぎました。 ETLのE(Extract),L(Load)の部分を試しましたが、Transformはやってません。
これ、PowerQueryエディターを搭載してくれないと動かないのです。
Macのベータ版では動いているのですが、皆さんのにベータ版を入れるわけにもいかないので、YouTubeで見てみましょう。英語なので注釈入れながら見ましょう。
そして、現在のMac版ExcelにてPowerPivotが利用できない、と動画でも言っていました。
ただ、個人的見解ですが、近い将来には実装されると思います。
それは、AirTableでわかるように、うかうかしているとExcelも安泰ではないと考えるからです。ローコード・ノーコードの波は確実に来ています。
それは、難しい関数を覚えなくても、考え方さえわかれば簡単に分析をすることが可能になるということです。考え方は知っておきましょう。
モダンExcelとは何かをPowerPivot含めて、次は日本語で見てみましょう。
悲しいお知らせ2
モダンExcelではデータモデルという概念を採用し、
- PowerQueryで読み込んだデータをそこに格納
- PowerPivotにて集計表やグラフを作成
という流れを取ります。
データモデルを利用すると、取り込んだデータのリレーションを貼ることも可能になります。
つまり、
- データの読み込み
- データの整理
- データの関連付け
- データの可視化
を自動で行うことができるようになります。 早くMacでもモダンExcelを利用できるようになって欲しいものです。
ピボットグラフ
可視化部分を完全に触らないのも何なので、ピボットテーブル・ピボットグラフというのを試しておきましょう。
- データのダウンロード
- 開く
- テーブルタブ - ピボットテーブルで集計
- OK
- 性別を行と値にドロップ
- 作成されたピボットテーブルを選択して3つ横にコピー
- 2つ目のテーブル選択、性別のチェックを外してから年代を行と値にドロップ
- 3つめのテーブル選択、性別のチェックを外してから満足度を行と値にドロップ
- 4つ目のテーブル選択、性別のチェックを外してから意見を行へ
ピボットテーブルが4つできましたね。グラフを作成してみましょう。
- 3番目のピボットテーブルを選択して、ピボットテーブル分析タブへ
- ピボットグラフ
- デザインタブへ
- グラフの種類の変更から円のオーソドックスなものへ
- デザインタブで好きなものへ
これよりグラフをカスタマイズしたければ、1年生を思い出しましょう。次、強力なの行きます。
- どれかピボットテーブルを選択して、ピボットテーブル分析タブへ
- スライサーの挿入で、性別、年代にチェックをつけOK
- 適当に置き直し
- 女性、とか10代とかシフト押して20代とかクリックしましょう。
- クリアーするには右上の「フィルターのクリア」を押しましょう。
どうでしょう?データの可視化で分析が簡単にできることがわかったでしょうか?
モダンExcelを使わなくても、ここまではでき、モダンExcelを使うと自動でかなりのことができるようになります。
将来会社などでWinの人はもちろん、卒業する頃にはMacでも利用できると思いますので(希望的観測)是非使いこなしてください。
なお、今日はやりませんが、Googleフォームとの連携、クエリ、という考え方を使ってもう少し詳しく説明してある動画はこちらとなります。
おまけ
Macでしか使えないようですが、ポートフォリオ等で使えるかもしれないツールがリリースされたので試してみましょう。
- ダウンロードしましょう
- 起動してアカウント作成してアンケートに答えましょう
- 1170 x 2532 ピクセルの画像または動画を用意しましょう。サイズ違うと画面にうまくはまって見えないだけです。(なくても実験できます)
- Newしてドラッグ&ドロップしましょう。
- 画像で保存したり、動画で書き出せたりします。
無料版だと「rotate.app/free」とついてしましますが、問題ないのではないでしょうか? XDで作成したプロトタイプをより素敵に見せられるかもしれません。