メディア表現V 10. グリースペンシル
目次
Blender3.2出ましたね。検証していないので3.1で行きます。
GreasePencil部分だけで、実は一つのIllustrator+アルファみたいな機能になっているので、ソフトの操作法や考え方を理解する必要があリます。
ただ、これまでと独自な考え方をとっていますが、あー、こういう方法もあるのか、と思わされます。
また、描画した絵は当然3Dオブジェクトですから、3D空間に配置することもできます。
グリースペンシルとは?
- ペイントソフトの様なペン機能を使い、2Dモデル、または3Dモデルを作成出来る機能
- Blenderは3Dアプリだが、2Dアプリのようにも利用可能
- アニメーション時に中割(フレーム自動補完機能)が利用できる
- ペンタブ利用可能
想定される利用方法
- 2Dアニメーション
- 3Dコンテ
- 通常のペイントソフトとして
- 背景作画への利用
- 3次元のガイドとして
Blenderは3Dソフトとして認識されているが、可能性は無限大
GreasePencil始め方
最初のスプラッシュスクリーンでGeneralでなく2D Animationを選ぶか(普通はこれで十分)
または
- General Cubeを消す
- 「-Y」がみえるように(視点は動かないほうが良い)
- Shift+AでGreasePencil - Blank (このオブジェクトに描いてくイメージ)
- Draw Modeに変更
- 背景色はViewportShading->Matcap->Viewportで色を変更
- GridはViewport Overlayのチェックで消せる
おすすめ設定
絵を描きたいなら
- 基本はDrawツールを使う
- nでサイドパネルを開いてTool
- プロパティパネルでマテリアルを選択
- 必要に応じてプロパティパネルを分割してレイヤーを表示
特徴
Photoshopと同様に考えると理解できない。 Illsutratorに近いが、Blenderならではの独自の考え方もあるため、考え方を変える必要がある
線について
- Drawツールで線を書いても、それは頂点の集まりで構成され、パスのような感じで線が描かれている
- そのためEditモードに変更すると構成する点の変更が可能
- 点を押し出すと線に厚みをつけられたりする
色について
- Drawで書くときに強さがあるので、1にしないと薄くなってしまう
- 色はマテリアルで管理されているので、同じマテリアルに設定した線は後で一括で色変更が可能
- マテリアルには線・塗りがある(Illustratorに近い)
レイヤーについて
- レイヤーもあるよOutlinerで確認ができるが、プロパティパネルのグリースペンシルの方が使い勝手がいいかも
- お絵描きソフトとして利用するならレイヤーを分けて「下書き」「塗り」と分けるのもいかも(デフォルトでLine,Fillレイヤーが用意されている)
Fillツールについて
- 線を塗りつぶすという考え方のはずだが、これも少し癖があり普通に線を書いた後にFillツールを使っても塗れない
- マテリアルでフィルが有効になっていないと濡れない
- そのため、線を描くマテリアル、塗りのためのマテリアルを分けて使うのが良いかも
- 具体的にはLineレイヤーで線のマテリアルで描画、Fillレイヤーに移って、塗りのマテリアルでFillで埋める(別のオブジェクトとして管理される->アニメーションするときはトラブル)
- アニメーションするなら、線・塗りが両方あるマテリアルが良いだろう
消しゴム
- 消しゴムにも種類がある。フィルは消せない
- 見た目的にはPhotoshopのように消す方法(頂点の重みを軽減してる?)
- 頂点を消す方法
- 線ごと消す方法
その他
- 形状(線・円など)も癖ある。
- 確定させるのにエンター必要
- 書いた後、超点数をコントロールできる (トラックパッドだと失敗。マウスホイール必要か?)
- 頂点でいじりたい時は、エディットモードへ
今回独自に作るより非常によくまとまっている動画があったので、それをもとに基本編で操作方法を学びましょう。
やってみようPart1
GreasePencilのアニメの方法
オブジェクトアニメと普通のアニメの2種類あります。
オブジェクトアニメ
書いた絵をオブジェクトとして描く方法
- アーマチュア追加
- Ctrl+Pで親子づけ
- 自動ウェイトはうまくいかないので、空のグループ
- ウェイトペイントで、辺を赤くする。
- あとは、ポーズモードで基本同じ
- ボーンコンストレインとで体積維持とかできる
普通のアニメ(セル画)
- ドープシートでグリースペンシルモードに
- 追加すると自動でキーフレーム追加(オニオンスキンあり)
- EditModeだと、頂点動かせるし、プロポーショナル編集がつかえるので、まわりをひきづることもできる
- モディファイアも使えるよ(ビルドとかノイズとか)
やってみようPart2
自動中割機能について
二つのフレームに(例えば0,1秒)に絵があったときに、そのフレームの間を自動で描画してもらう方法があります。
うまく利用すると描画するフレーム数を大幅に大幅に低減することができます。
- 2D Animationで新規
- 0Frameと60Frameとかに絵を描く(動く点が対応するように書いたほうがよい)
- Interpolateツールで、前後のフレームで対応した点を順にセレクト
- 10フレームとかにして、左クリックで右にドラッグで、キーフレーム追加
- Interpolate Sequenceで勝手に埋めることも可能
やってみようPart3
参考:Blender Grease Pencilの自動補間ツール(中割りツール)で3Dイラストを動かす
参考動画
その他参考
- 2Dアニメーションを3Dシーンに取り込む